生理痛の治療


ホルモン療法

生理不順の原因のほとんどがホルモンバランスの崩れによるものです。
ホルモンの量は、生理中に大きく変化します。
バランスを崩すということは、ホルモン量の変化が上手く調節されていないということになりますので、このバランスをよくするためにホルモン療法を用います。
状態により、足りない分のホルモンを補うことによって、生理を正常に起こすことができ、周期もコントロールすることができます。
治療期間は定まっておらず、ある程度の期間で改善できる人もいればそうでない人もいますので、気長に治療をするように心がけましょう。

ビタミン療法

ビタミン療法は、生理不順の原因が血行不良によるものと診断された場合、ビタミンEによる抗酸化作用を利用した治療を行います。
ビタミンEはホルモンをコントロールする部分に働きかけ整える働きがあり、末梢の毛細血管を拡張させ、血液の循環を改善します。
これは、冷え症の人にも効果的です。
生理不順は冷え症とも繋がりがあり、血液の循環がよくない人が多く、ホルモンバランスの悪さに繋がっているとも考えられています。
ビタミンEをとることで改善されるケースもあることから、この治療法が使われています。

東洋医学的治療法

生理痛に対する治療は、どの生理痛に共通した治療を行うわけではありません。
生理痛の治療は、原発性月経困難症を対象とされることが多いでしょう。
治療の目的は、自律神経機能及びホルモン分泌機能のバランスを整えることです。
腰仙部と背部及び腹部の兪募穴治療を行い、さらに、随伴症状に対する経絡治療を行います。

機能性月経困難症の治療=低用量ピル

最近は月経困難症の治療として、避妊薬として販売されている低用量ピルを用いることが多くなってきました。
ピルは排卵をほぼ100%抑えることによって、卵巣からの黄体ホルモンの分泌を減らし、痛みの原因となるプロスタグランディンの生成を抑えます。
それにより、内膜を薄い状態に保ったまま生理になりますので、月経量が減ります。
また、この方法は、子宮内膜症の進行を抑える場合にも効果があります。

機能性月経困難症の治療=痛み止め(鎮痛薬)の使用

痛み止めを服用する場合は、月経痛がひどくなってからでは、なかなか効果が上がりませんので、痛くなりそうだなと思ったら、早めに飲むことが必要です。
早めに飲むことで、効果が生かされ、結果的に薬の量が減ります。
癖になるのが心配で、痛みを我慢してしまう方がいますが、癖になることはありません。
薬は早めに飲むことが、より良い治療の鍵です。
薬は、痛みの原因となるプロスタグランディンをブロックするプロスタグランディン阻害薬(ボルタレンやロキソニンなど)を使います。

機能性月経困難症の治療=漢方薬

生理痛の治療に漢方薬が使われることがあります。
漢方薬がその症状や体質にぴったり合った場合、驚くほどの効果が出てきます。
これと同時に、月経不順も直る場合があるのです。
どのような漢方薬が効果があるかは、その体質(証)によります。
よく処方されるものは、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、加味逍遥散などです。
漢方薬は食前または食間にお湯で飲むのが効果的です。

機能的月経痛の対処法=生活習慣

冷えると血流が悪くなり、骨盤内のうっ血もひどくなります。
保温性の良い下着を使ったり、腰やおなかに使い捨てカイロを当てたり、ひざかけを使う、靴下を履くなどして日ごろから下半身が冷えないように心がけましょう。
特に月経痛がひどい時期には短いスカートなど、腰や足の冷える服装は控えた方が良いでしょう。
また、就寝前にぬるめのお風呂でゆったりと芯まで温まるのが効果的です。
月経中はお風呂に入るのが面倒かもしれませんが、むしろひどいときほど入ったほうが痛みが軽くなることが多いようです。
その他、ストレッチや足のマッサージも血流を改善するのに良いですね。
長時間座りつづけていたり、同じ体勢をずっととっていると骨盤内のうっ血がひどくなるので、最低1時間に一回はトイレやお茶にたったり、伸びをするだけでも効果的です。
便秘も骨盤内のうっ血を悪化させるので、なるべく規則正しい食事をし、トイレを我慢しないことも大切です。